中学生の子育てに疲れたら親の過干渉かも?親子の会話のコツ
・子供が中学生になれば子育ては楽になると思っていたらとんでもない。
・子どもに何を言っても言うことを聞いてくれないし、しつこく言えば怒り出す。
・私はこんに頑張っているのに、夫は涼しい顔。
・何だか私ばかり空回りしているようで悩んだり落ち込んだり…。

私が中学校に勤務していたときに親御さんからこんな悩みや子育てが難しいといった相談をたくさんお聞きしました。

真面目で一生懸命な母親、あるいはお子さんが大好きなママが多かったのですが、共通点がありました。

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中学生の子育てに疲れたあなたは頑張りすぎているのかも

その共通点とは、頑張り過ぎているということはないかと思うんです。

頑張ることは素晴らしことだと思いますが、頑張り方にも二通りあるように私は思います。

Aタイプ
頑張っても結果が出なければ、さらに頑張る。それでもダメならもっと頑張る。

Bタイプ
頑張って結果が出なければ、頑張り方を見直す。やり方を見直すことを頑張る。

中学生の子育てで空回りしているようなら頑張り病かも?

Aのタイプの人は、「頑張り病」にかかっていると思っています。

私の息子が大学の受験に失敗して浪人生活をしている時がまさにこれでした。

・僕はこんなに頑張っている
・こんなに頑張っている自分は間違っていない
・結果は出なくても、とにかく頑張る

きっと彼はそう思って、毎日12時間以上も机に向かって受験勉強していていました。

でも、結局その年は受からなかったんです(^^;)

 

今思えば、長男は、頑張る自分に自己満足していただけだったような気がします。

その後、無事に大学に進むことができましたが、もう少し親が頑張り病から抜け出すヒントを早く出してやるべきだったと反省しています。

 

これを読んでいるあなたは親子のコミュニケーションが取れる!

この記事にたどり着いてくださったあなたはきっとBタイプだから大丈夫です(^^)/

なぜなら、

・このままじゃダメだわ、何がいけないのかしら?
・もっといい方法はないのかなぁ

このようにより良い方法を求めて検索してくれたわけですから(^^)/

自分の思うような結果が出なくてもがむしゃらに頑張るAさんと違いますよ。

 

中学生の親の過干渉ってこんな感じです

お母さんと男の子のよくありがちな場面を3つ作ってみました。

お母さんと男の子の朝食時

母親は朝早く起きてキッチンに立っている。

今日はごはんだから、ハムエッグに野菜サラダ、あと魚を焼いてあるし、みそ汁と……

これでいいかなと思い時計を見るともう6時30分、みんなを起こさなくちゃ。

「あなた~ご飯よ~」「太郎起きて~」
眠そうな二人が食卓についてようやく朝ご飯だ。
「太郎、ほら魚を食べなさい」
「うん」
返事はしながらも太郎はあまり好きではない魚には手を付けようとしない。
「野菜もね」
そう言う母親に、野菜も苦手な太郎は今度は返事もしない。
「おかわりは?」
返事のかわりに「ごちそうさま」と言い席を立って二階に上がっていった。

 

ママと子供のお出かけ前のやりとり

「ほら! 7時半になったよ、早くしないと!」
「もう友達が迎えに来るよ!」
支度を終えて玄関に立つ彼に続けざまに母は言う。

「忘れ物はない? 鍵は持った?」
「今日は雨が降りそうだから傘を忘れないでね! 玄関の外にあるから」
「それから今日は夕方いないかもしれない……」
言いかけた頃すでに太郎は玄関を出ていた。

 

母と子どもの夕方の会話

夕方、母親が買い物を終えて帰ると玄関前に太郎がいた。
「鍵を持って行かなかったの? だから言ったでしょ、帰りが遅いって!」
「うん」
「それに傘も持っていかなかったのね、こんなに濡れちゃって……」

お母さんがすぐに風呂を作ってくれたようだけど、今日は塾の特別講習の日、太郎はすぐに着替えて出かけることにした。
「行ってくるね」
「どこへ? 今日は塾じゃないわよねぇ」
「特別講習って言ったじゃん」
そう言うなり、イライラしながら出かけていった。

 

中学生の太郎のひとり言

「もう小学生じゃないんだから、いい加減にしてほしいんだよな。あ~あ、塾から帰って、またマシンガンのように言われると思うとうんざりするよ……」

中学生のお子さんをもつご家庭であれば、ありがちな親子の会話です。

一生懸命なお母さんと思春期を迎えて無口になっている子ども。

でも、これを父親であるパパに当てはめるとどうなるかお読みください。

めずらしく早く帰ってきた夫と妻の夕食時の会話

「さぁ食べましょ。今日はね、お隣さんから白菜をいただいたからクリーム煮を作ってみたんだけど」
「どうかしら? おいしい?」
「うん」
「それから、これは棒々鶏、タンパク質もちゃんと摂らないとね」
「今日は早かったけど、終わりの時間が違ったの?」
「いや、いつもと同じさ。でも、今日は早く帰ろうと思ってたから…」
「じゃあ、早く帰ろうと思えば帰れるんだ、遅い時って何してるの?」
「まぁ、付き合いもあるし……」
「付き合いって何? 誰のことを言ってるの?」
「……」

夕食時しつこく夫につめよる妻

「私に言えない人なの?」
「別にそうじゃないけど……」
「山田さんとか……」
「母さんに言ってもわからないと思うよ」
「えっ、それって女の人?」
「ねぇ、なんて名前なの? 同じ課の人? 新しく入った人?」
「この前、ものすごく遅くなった日があったけど、あの時もその人と話をしていたの」
「ねぇ、何を話したの?」
「別に何を話したっていいじゃないか」
「やましいことがなかったら話せるんじゃないの?」
「……」

しつこい母親とうんざりする父親

「黙っているってことは都合の悪いことがあるわけね」
「もういいだろ、ご飯食べながらいちいちうるさいんだよ」
「わかったわ、ねぇ、せっかく作ったんだからクリーム煮も食べてよ」
「それに今日は炊き込みご飯をいっぱい作ったの。だって少ない量を炊いてもおいしくならないから」
「食が進まないようだけど、どうしたの? 具合でも悪いの?」
「いや、そうじゃないけど、あんまりおなかが空いていないんだ」
「どうして?」
「何か食べてきたの?」
「藤田さんが自分で作ったってクッキーを持ってきてくれたから」
「藤田さん? 聞いたことないわね、誰その人、そんな人いたっけ?」
「いい加減にしてくれよ! 俺は子どもじゃないんだから!!」
ピンポ~ン♪
「あら、太郎が帰ってきたわ」

夫のつぶやき

あ~あ、こんなことなら付き合えば良かったなと思いながら夕方のやりとりを思い出していた。
「課長、いい居酒屋見つけたんですよ。たまにどうですか?」
「いや、ゴメン、たまに早く家に帰ろうかと思って……。今度付き合うよ」
「今日は新人の藤田くんや鈴木さんも一緒だから、楽しくなると思うんですけどね」
「う~ん、どうしようかなぁ。いや、やっぱり帰るよ。たまには子どもと一緒にメシ食べようかなって……」

 

夫にはこんなにしつこく言わないわ

まさに過干渉の場面集と言う感じでしたね。

きっと旦那さんに対してこれほどしつこく言う奥様はそうそういらっしゃらないと思います。

なぜなら、そんな家庭はもうとっくに崩壊していると思いますから(^^;)

でも、お子さんに対しては気付かないうちに、この太郎くんに言うような過干渉から来る会話をしているかもしれません。


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中学生の親子の会話で気をつけたいこと

ここに登場してくるお母さんはとにかく一生懸命だし、悪気はないんですよね。

子どもが幼い頃は子どものことをみんな知っていたし、子どももみんな話してくれた。

だから、今でも子どものことを全部知っておかないと気がすまないような……。

 

中学生のお子さんには大人の家族に言うように話しかけるのはいかが?

でも、どうでしょう、旦那さまがこのように言われたら……。

何かを言えば揚げ足を取られそうだし、言わなければ疑われる。

疲れてきて家でゆっくりくつろぎたいと思っている時に矢継ぎ早にこうしつこく言われたら、きっと反感しか芽生えないでしょうね。

 

思春期である中学生の子どもも同じだと思います。

特に思春期を迎えた子は、自分という存在を確立しようとするため、誰にも踏み込んでほしくない世界を持ちたいもののようです。

それがたとえ親であっても……

誰しもずかずかと土足で自分の心の中に入ってくるのは嫌だと思いますが、たとえ親子であっても反抗期とも言われる中学生の頃になると嫌なんですよ。

 

「あら、今日は早く帰ってきてくれたのね、うれしいわ」
「疲れたでしょ。 この白菜はお隣さんからいただいたの、今日は太郎も特別講習で遅いからビールでも飲みながらゆっくり食べましょ!」

こんなふうに言われたら「一緒に食べようと思っていた子どもはいないけど、やっぱり早く帰ってきて良かったなぁ」って思いますよね。

 

子どもを思う気持ちはわかります。

でも思春期を迎えた子どもは親離れを目指して準備を始める時期です。

いつまでもまとわりつくような愛で子どもを縛るより、大人の私たちも子離れを目指して準備を始める方がいいように私は思います。

 

中学生の子育てに疲れた時 親の過干渉の見直しのまとめ

自分が子どもに言っている言葉がどうか、確認するいい方法があります。

子どもに言おうと思った言葉

「早くしなさい」といった指示する言葉
「雨が降るから傘を…」という過剰なアドバイス
「なんで…、どうして…」としつこく詮索する言葉

これらを旦那さんに言った時に違和感がないかどうかで確認してみてください。

まぁ「まったく問題ないわ!」と思うようでしたら夫との関係も見直しが先かもしれませんが(^^;)

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