「お前のためを思って」と子どもに言っている親はウソつきです。
「おまえのためにやっている」そう言う親も嘘つきです。
そういう親の多くは、自分が安心するために親の考えを押しつけているだけです。
親としての不甲斐なさをごまかすために言っているんです。
もっと簡単に言うなら、親の自己満足です。
私は26年という長い間、中学校の教師をしていました。
そして、2人の男の子の父親として子育てをしてきました。
私は子供をダメにする父親だった
内心、自分のことを立派な父親だと思っていました。
でも、違いました。
子どものために良かれと思ってしていたことは、すべて私の自己満足だったんです。
私の子どもはもう成人して家を離れています。
だから、子育ての反省をしても、後悔をしてももう取り返しはつきません。
子どもが言うことを聞かないと嘆く親御さんへ
私は子育ての取り返しができませんが、今、嘆いているあなたは大丈夫!
まだ取り戻すことができます。
是非、「お前のためを思ってやってきた」というバカな私の反省を、上手にするためのレシピだと思って、ご自分の子育てにいかしてください。
実は、過去の記録を整理する中でこんな文が見つかったんです。
子どもが中学2年生の時のお話
今朝、二男を起こしたら、家族で海に行った夢を見たといいます。
なんでも、そこでみんなでダイビングをしに行くことになったそうです。
もちろん、自分もダイビングをしたかったんだけど、
お父さんが “ダイビングをしたかったら○○もしないと!”と言ったらしく。
(その○○は忘れてしまったとのこと)
『自分は○○が嫌だったから一人砂浜で遊んでいた夢だった』
ということでした。
当然、夢なので実際の経験ではありません。
でも、こういうシチュエーション、思い当たるフシがたくさんあるんです(^^;)
「子どものため」にしている親は嘘つき
これはあくまでも私自身の経験ですが、思い当たることありませんか?
では、先ほどのお話の続きです。
『子どものための科学の祭典』なるものに二男がまだ幼い頃連れて行き、自分から積極的に動かない二男に『やる気ないなら帰るよ』と言ったり。
ディズニーランドに行って「絶対に面白いから手」と言って、真っ暗なアトラクションになるところに連れて入ったら、怖がって、その後はベンチに座ったまま夕方まで過ごしたり…
長男にスキーを教えて滑れるようになったので、二男にはもう少し幼い頃からスキーに慣れさせようと連れて行き、“厳しく?”教えるうちにすっかりスキー嫌いにさせてしまったり…
みんなで夕食を食べにお店に行ったとき、子どもがあまり食べたくないと言って、ほんの少ししか注文しないのを見て
“せっかく連れてきたのに…、食欲ないなら言えば来なかったのに…”と
私が不機嫌になったり…
他にもたくさんあるんです。
どれも最初の発想は“子どものため”“子どもの喜ぶ顔が見たい”というものだったのですが…
本当の「子どものため」は難しい
今思えば、「子どものため」ではなく、完全な「親の自己満足のため」でしたね。
↓
子「そんなものに興味はなかったが、親の言いなりに付いて行った。」
↓
結果:興味がないのでぼんやりしていたらオヤジがキレた。
↓
反省:子どもの興味があるものを探してさせてあげるべきだった。
↓
子「暗いところは嫌だと言ったのにオヤジが強引に連れて行った。」
↓
結果:それ以来、親とディズニーランドに行かなくなった。
↓
反省:嫌がる子どもには、いくら親が良いと思ったことでも無理強いするべきではなかった。
↓
子「ヒモでつながれ、怒られ、嫌で嫌でしょうがなく、途中でスキーを外して投げた」
↓
結果:今では友達とスノボを楽しんでいる。
↓
反省:もっと子どもの声に耳を傾けるべきだった。
子育て失敗か「子どものため」を今より7倍使いこなすレシピのまとめ
これはあくまでも私自身の経験ですし、私の反省です。
でも、中学校の教員をしていると
「この子のためにやったことなんです」
そういう親御さんの話はたくさん聞いたなぁ(^^;)
もう一度、ご自身が子どものためと思ってしていることを振り返ってみませんか?
うちは、もう遅いのですが、あなたはまだ間に合うかもしれませんから(^^)/