送別会の最後を締めくくる締め、あるいは手締めのやり方や挨拶についてまとめました。
盛り上がった送別会を上手に締めくくる上で知っておきたいことです。さらに手締めの種類とやり方、そして効果的な合いの手について付け加えました。
ここでは手締めと手締めの前の短い挨拶についてまとめてあります。
閉会の挨拶で少し時間をかけて心に残るお話、感動のフィナーレを飾りたい場合は次のページを参考にしてください。
送別会締めの挨拶例文 退職転職結婚独立パートアルバイト等10選
送別会挨拶 贈る側の締めは?
定年退職のように数十年勤務した方が退職する場合から、短期間のパートやアルバイト、あるいは契約社員など様々な場面があると思いますが、基本的な締めの挨拶や手締めの仕方を知っていれば応用がききます。
送別会の流れ
まず、全体の流れを確認しておきましょう。一般的な送別会は次の様なプログラムとなります。地域の風習や会社の慣例によって違う場合がありますので、今までのやり方があればそれと比較して検討することになります。
開会のあいさつ
乾杯
紹介
食事・歓談
はなむけの言葉
記念品贈呈・花束贈呈
主賓あいさつ
閉会の挨拶・手締め
閉式宣言・お開き
案内
締めは当然、送る側が行います。
一般的には役職が二番目の方にお願いすることが多いです。
つまり、これを読んでいただいているあなたは、立場のある方ですね。
また、締めは文字通り会の最後を締めくくる役割ですから、とても重要です。
正式な送別会では三本締めを行う場合が多いです。
また、最近は少し簡略化して一本締めを行うことも増えてきました。
さらに、一丁締め(関東一本締め)も中締めなどには多く使われています。
送別会挨拶 三本締めの仕方
三本締めのやり方
指名を受けたら、マイクのところに立って挨拶をします。
式の流れによっては短く簡単な挨拶にする場合もありますし、送別する人のエピソードなども交えて少し長くお話する場合もあるでしょう。
皆さん立って準備をされている場合が多いと思いますので、少し長くなる場合は一旦座って頂くように伝えるといいです。
ここでは簡単な挨拶と手締めの方法を載せていますので、少し長くお話する場合は次のページを参考にしてください。
送別会締めの挨拶例文 退職転職結婚独立パートアルバイト等10選
簡単な手締めの挨拶
乾杯(基本)
今まで一緒に過ごしてきた◇◇さんの新たな門出の日となりました。
はなはだ僭越ではありますが、◇◇さんの今後ますますのご活躍とご列席の皆様のご健勝を祈念して☆本締めを行います。
それではご唱和ください。
※☆は上記の関東一本締め、一本締め、三本締めから場に一番ふさわしいものを選びます。フォーマル色が濃い送別会なら三本締め、もう少しフレンドリーなら一本締めがいいでしょう。
※この後、二次会の設定があるなら関東一本締めもいいと思います。
異動(転勤、配置換え)
◇◇さん、ご栄転本当におめでとうございます。新任地でのますますのご活躍を祈っています。
それでは、ご栄転される◇◇さんの今後ますますのご活躍とご列席の皆様のご健勝を祈念して◇締めでお願いします。
それではご唱和ください。
退職(定年退職が前提ですが、ある程度勤務していれば中途退職でも使えます)
◇◇さん、〇年にわたり会社の発展に尽くしてきていただき本当にありがとうございました。本日、ここにご勇退の日を迎えること、本当におめでとうございます。
それでは◇◇さんのこれまでのご功績に敬意と感謝の気持ちを表し、そして◇◇さんと本日ご列席の皆様のますますのご健勝を祈念して〇締めを行います。
それではご唱和ください。
結婚退職
◇◇さんの笑顔を見ていると本当に幸せそのもので私たちまで思わず笑顔になります。
これからその笑顔を見ることができなくなるのはとても残念ですが、◇◇さんの新たな門出を心から祝福したいと思います。
本当におめでとうございます!
それでは◇◇さんの末永い幸せを祈念して、そして◇◇さんとここにご列席の皆様のますますのご健勝を祈念して〇締めをいたしますのでご唱和ください。
契約社員、パート、アルバイトの場合
それでは、◇◇さんの新たな門出の日にあたり、これからのますますのご活躍とご健勝、そしてご列席の皆様のご健勝を祈念して乾杯をいたします。〇締めを行います。
三本締めのやり方
挨拶に続いて手締めを行います。
「ヨーッ!、パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
「ヨッ!、パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
「もう一丁! パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
1本目は送別会を企画し、設営や運営をしてくれた人たちに対して、
2本目は、主賓である送られる人たちに向けて、
3本目は、列席の人たち全員はもちろん、都合があって欠席の人も含めて行うと言われています。
三本締めが一番正式な手締めの方法です。
手締めの種類と合いの手のやり方
手締めの種類
一本締め
三本締めを一本にした簡略形です。
簡略形ですが、ずいぶん多用されているようです。
※大事なお祝いの席など正式に行う時は三本締めがおすすめです。
「ヨーッ、パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
中には「一本締めでお願いします」と言いながら、「イョーッ、パン!」と一回で終わる人がいます。これは一丁締め、あるいは関東一本締めの事です。
こんなふうに間違えたときに、「それは一丁締めだよ!」と揚げ足的なことはお祝いの席ですから遠慮したいもの。要はあなたは間違えなければそれでOKです(^^)/
一本締めは全部で手を10回打ちます。「九」に一本の棒を加えると「丸」という文字になります。そこで9回に1回をプラスして10回手を打つことで、送別会を丸く収めるという思いが込められています。
関東一本締め(一丁締め)
「ヨーッ パン!」
一回しか手を打たないので、貸し切り会場なら周囲に遠慮はいりませんが、周囲に多少の配慮が必要な時などに重宝する締めです。正式な締めではないのですが、最近は関東一本締めをする人が増えてきました。
送別会そのものがとても盛り上がったような場合は、その余韻を大切にする意味でも関東一本締めはスッキリと締めることができるので最適です。
また、途中で席を立つ人に配慮して中締めをする場合にも適しています。
三三七拍子
これを繰り返すのは三三七拍子であって三本締めではありません。
まれに間違ってやってしまう方もいらっしゃいますが(^^;)
ただ、三三七拍子は応援したりエールをおくる時に使われますので、送別会の余興の中で応援団風に三三七拍子をしてエールをおくるのは素敵だと思います。
合いの手
三本締めの時にただ拍手をするのではなく、合いの手を入れると皆さんが手を打ちやすくなります。会場から一緒に合いの手を入れてもらうとさらに盛り上がりますね。
次の赤字が合いの手となります。
「いよーっ!、パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
「よっ!、パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
「もう一本! パパパン、パパパン、パパパン、パン!」
送別会の挨拶で贈る側の締めと手締めの種類、合いの手のまとめ
送別会は送る側にとっては毎年の恒例行事かもしれませんが、送られる側にしてみれば、そう何回もあるものではありません。
勤続何十年という方が定年退職される場合は、一生に一回の送別会となります。
その締めくくりの大切な役割をされるのですから、どうぞ準備万端で臨んでくださいね(^^)/