3組に1組近くが離婚する時代ですので、バツイチ子持ち女性との出会いや結婚も多く見られます。そこで、バツイチ子持ち女性との結婚を考えた時のチェックポイントと、その女性に子供がいる場合の子供のタイプ別にチェックポイントをまとめました。
バツイチ子持ち女性との結婚を考えるなら
厚生労働省の平成27年の統計資料によれば婚姻件数は63万5千組、離婚件数は22万5千組と推計されています。数字の比較からだけ見れば3組に1組近くが離婚していることになります。
ですから、これから結婚を考えたときに、初婚同士だけでなく、初婚と再婚、再婚同士というケースも当然多くなります。そのため、バツイチ女性との結婚に対して一時代前のような拒否反応は少なくなってきていると思われます。
一言でバツイチ女性と言っても千差万別です。中には夫とは死別で未だに前の夫から心が離れない女性もいます。また、前夫のDVなどが原因で別れて、結婚はもうこりごりという人もいます。
一般的にはいろいろな経験をしてきているので、私自身の周囲の方を見ても落ち着いた大人の魅力をもった女性がたくさんいらっしゃいます。
私の知り合いの女性は現在は中学生のお嬢さんと二人暮らしをしています。容姿端麗で性格も申し分なく、とても素敵な方なので、なぜこの女性が離婚したのかが不思議なくらいです。
一方、中にはどんなに素敵な男性と一緒になってもまた別れると思われるような、自分勝手でわがまま女性もいます。
そこで結婚に踏み切る前にその女性の特徴を見極めるポイントについて考えてみると道筋が見えてくることでしょう。
バツイチ子持ち女性の特徴を見極める
女性が前夫と死別の場合
前夫との愛が深ければ深いほど、相手の女性は結婚に踏み切るまで時間が必要になります。仮に前夫以上の魅力をあなたが持っていたとしても、あくまでもあなたは基本的には待ちの姿勢を大切にするのが良いでしょう。
あなたが焦らず誠意をもって接していれば、いずれ気持ちが吹っ切れてあなたとの生活に一歩踏み出すことができます。たとえば前夫の供養やお墓参りなどを彼女が提案してきた時には快く受け入れる度量の広さがあると幸せな結婚生活になることと思われます。
主に男性に原因がある離婚の場合
女性は強い男性にあこがれることがあります。自分が知らない世界を知っている男性にドキドキすることがあります。強引な男に惹かれることがあります。
ところが、若いときにその勢いのまま結婚し、その後夫の暴力などで大変な苦労をすることも少なくありません。
その場合、離婚した女性の気持ちには二種類あります。
ひとつは、もう男はこりごり、二度と結婚はしないと心に決めている女性と、今度こそ幸せな家庭を築きたいと思っている女性です。
二度と結婚はしないと心に決めている人の場合は実は案外うまくいくケースが多いです。なぜなら、最初に結婚したときの自分の動機(あこがれやドキドキ、強引さに惹かれた)ことを否定している場合が多いからです。あなたの優しさや誠実さに惹かれているならきっとうまくいくことでしょう。
「今度こそ」と思っている女性の場合は少しだけ注意が必要です。なぜなら、先ほどのあこがれやドキドキ、強引さを完全に否定していない場合があるので、ただやさしい、誠実だというだけでは物足りなくなってしまうことがあるからです。
人は未知な体験をするときは気持ちが高揚します。あなたが、ただやさしいだけでなく多面的なものをもっていればいいですが、そうでない場合は、お二人で今まで体験していないことを始めると役立つでしょう。
たとえば二人で海外旅行で初めての国を訪れる、スキューバダイビングをする、スカイダインビングをするというような未知な体験です。
主に女性に原因がある離婚の場合
正直言ってあまり結婚はお勧めしません。もし結婚を意識しているなら、焦って踏み切らずにしばらく同棲して、少しお試し期間を設けてはいかがでしょう。そこで家事が上手にできないといったことがあってもまったく問題ありません。やる気さえあれば今後どうにでもなります。
でも、彼女の自分勝手さ、デリカシーのなさ、経済観念の欠如、人間性の問題などが見られたら慎重に事を進めたいものです。
しかし、ここで問題があります。それは恋愛感情を持ち始めたあなたには彼女の素の姿が見えにくくなっているということです。俗に言う恋は盲目というものですね。
そこで、それを見極める一番いい方法があります。それは他の人を巻き込むことです。若いときのグループ交際ではありませんが、友達夫婦と一緒に4人で食事や旅行に行く。もう少し大勢の仲間を集めてキャンプに行くといったものです。
そういった集団の中では意外とその人の素の部分が見えるもの。仮にあなたには見えなくても、あなたのお友達には見えますから、「彼女のことをどう思う?」と聞いてみてください。
両方に原因がある離婚の場合
実は上記のように片方に原因がある場合は少なく、実際は責任の重さの違いはあれ、両者に原因がある場合がほとんどです。
ですから、相手の人の言う内容で全てを判断するのは少し待ってください。まさか前夫の言い分を聞くわけにはいきませんが、彼女にもそれなりの原因がある場合もあるので、もう少し時間をかけてはいかがでしょう。
もちろん、人間にはみな長所もあれば、欠点もあります。至らぬ点があるからやめるのではなく、それを承知でお付き合いをしたら良いのではないでしょうか。
バツイチ女性の子供をタイプ別に考えたいこと
相手の女性の子供についての考察もとても大切です。
以前、次の相談をされた女性がいました。(プライバシー考慮のため多少内容を変えてあります)
ある男性が子持ちのバツイチ女性に好意を持ちました。女性はパートで働きながら中学2年生の娘を育てていましたが、経済的にはとても苦しい状況でした。
男性は多少の経済的なゆとりがあったため、家を新築し、彼女と娘がそこに住めるように取りはからい、時期を見て自分も同居、そして結婚と考えていました。
女性の方は男性に好意は持ちながらも娘が成人する頃に結婚を考えたいと思っていたのですが、男性の強引さに負けて結婚を決意します。
ところがそのころから娘の生活が荒れ始め、母親との親子関係がもうボロボロの状態になってしまいました。男性は付き合っているときにその女性だけでなく、娘も一緒に食事に連れて行ったり買い物に付き合ったりとても良い関係を作っていたにもかかわらずです。
男性は娘の変貌ぶりに戸惑い、その後の生活を一緒に続ける自信を失ってしまい、女性との関係もぎくしゃくしてしまいました。
もちろん、女性も男性の心が離れていくことを感じるものの、娘がその状態では平穏な生活も送れなくなってしまい深い悩みとなったわけです。
これは特殊な例ではなく、意外と多いケースです。
そこで、子供のタイプ別に整理してみました。
子供が未就学児
この場合は男の子でも女の子でもあなたが誠意をもって接していけば、本当の親となることができます。暴力はいけませんが、遠慮をせずに叱ったり厳しく接する面があって当然です。
子供がまだ幼児の場合は血のつながった親子ではないことをいずれ伝えるかどうかも含めて考えておくといいでしょう。
子供が小学校中学年まで
基本的には上記の未就学児と同様に考えます。でも、ある程度の年齢になってからの同居ですので、どうしても遠慮がちになる部分が出やすくなります。ご自分の本当の子として育てる覚悟をもつと自然と子供に伝わるように思います。子供は見る目はちゃんともっていますから。
子供が小学高学年から高校生まで
ちょうど思春期にあたる年代ですが、私があなたの立場なら、お子さんが成人するまで待ちます。
思春期は実の親でもなかなかうまくいかないことが多々あります。なぜなら思春期は別名反抗期と言われることもあるほどで、心身の成長が著しい反面、とても不安定な時期だからです。
特にお子さんが女の子であったら性急な結婚は絶対に避けた方が良いでしょう。
女の子は思春期に父親に対して嫌悪感さえもつ場合があります。いくらあなたが誠意をもってあたっても、女の子にしてみれば「他人の男が一緒に暮らす」ということに変わりはありませから状況はとても難しいです。
子供が大学生あるいは社会人
まったく問題がないでしょう。もちろん理解してもらう努力は必要ですが、誠意をもってあたれば大丈夫です。
あなたにも子供がいる場合
同性、異性、同年齢、異年齢に関わらず、基本的には上記の通りです。
ただ、どちらかのお子さんが小学校中学年までの場合、上記以上に「実の子として徹底的に可愛がり、きちんと躾けること」が大切になります。
うまくいかないケースを拝見すると、難しい局面に立ったときに「どうせ実の親じゃない、実の子じゃない」とどちらも逃げ腰になった場合が多いです。覚悟が揺らぐわけですね。
お子さんが小学校高学年から高校生までは、さらに難しくなります。その女性との関係を大切にしたいのであれば、時には待つことも大切かもしれません。
まとめ
バツイチ女性、ましてお子さんがいるのであれば、いろんな経験をしているので、とても魅力的な面もいっぱいお持ちのことと思います。
お子さんがいないのであれば前述の女性の特徴だけ押さえておけば、あとはお二人の関係だけ考えていけば大丈夫です。
お子さんがいる場合は幼少期はクリアできる可能性が高いですが、思春期前後は難しくなります。あなたが愛するのはその女性だけではありません。その女性が愛するもの(お子さん)を全部愛することができるかどうかがポイントになります。
決して急ぐ必要はないと思いますので、ひとつひとつクリアしていき、どうぞ素敵な結婚生活を実現させてください。