あなたは野菜サラダを食事の最初の方に食べますか? それとも…
すみません、ダイエットのためとか栄養がどうというお話ではありません。
ただ単に2つの飲食店のサービスで感じたことを書いているだけですのであしからず(^^;)
実は連続して訪れた2店とも野菜サラダが最後の方に出てきたんです!
最後に野菜サラダが出てきた寿司割烹店のお話
まず最初は、何度か訪れたことのあるお店でのこと。
前回訪ねたときは2階の宴会場に団体客が入っていたようで、厨房は大変そうでした。
それで注文しても時間がかかったので、今回はお店に入るなり聞いたんです。
「あまり忙しいようなら日を改めますが、どんなですか?」…と。
すると「大丈夫ですよ~」と明るい返事なので、カミさんと2人で入店。
「晩酌セット」を注文し、出てきたのがイワシの塩焼きと、ヒラマサのお刺身に小鉢。
これで生ビールを付けて1500円ですからお得です。
「きっと新鮮なんだね」
と2人で話すほど美味しかったです(^^)/
お刺身も小鉢も量は少なめだけどこれまた美味しくて満足。
それで海老フライと野菜サラダとモツ煮を追加注文。
海老フライは衣薄めのプリプリでこれも美味しく、モツ煮も最高。
…と、ここまでは良かったのですが、野菜サラダが出てこない(^^;)
まぁ、慌てることもないのでサラダが来たらもう1~2品くらい頼もうかと、ビールを飲んでいたのですが…。
それにしても遅いので、通りかかった店員に声をかけたら、他のお客さんの用を聞いた後なのか、
「すみません、ちょっと待ってください」と奥に入ってしまいました。
ところが、そのスタッフは入ったきりいっこうに出てきません。
「サラダまだかなぁ」
「ちゃんと注文したよね」
「大丈夫、だってさっきの店員、復唱していたもん」
「きっと忘れているね」
「まだ作ってなかったらキャンセルしようか」
それからしばらくして女将さんの顔が見えたので確認しようとしたら…
「すみません、野菜サラダ、今持ってきますので」
と先に言われてしまった(^^;)
それからまたしばらく待つうちにすっかり間が空いてしまって、ビールジョッキも空のまま…
ようやく野菜サラダ登場!
「ビールはいかがですか?」と言う店員に
「いりません!!」と思わず強い調子で言ってしまいました。
野菜サラダは直径30cm以上もある大きな器にたっぷり入っていて味もすばらしい!
でも、ビールジョッキを空にした2人が、ひたすら野菜をパクついているってどうよ?
久しぶりに週末の金曜日にカミさんと飲みに出たので、ホントはもう何品が頼んでゆっくり飲んでいたかったのですが、すっかりしらけてしまいました。
そして帰り道、「次はないね」と2人で話しました。
最後から2番目に野菜サラダを出してきた居酒屋のお話
次の日の土曜日、夕方から6人が集まりました。
月に1回、仕事上のいろんなことを仲間で情報交換しているのですが、その後の飲み会です。
そのメンバーでそのお店を訪ねるのは3回目、裏通りの小さな居酒屋です。
今まではそんなことなかったのに、今回は夕方からの集まりが始まる前に人数を聞かれました。
失礼ながら人気店な感じでもなく、混み合うこともないので???と思って店に入ると…
テーブルの上に6人分の突き出しが用意されていました。
ほんの少しずつの4品盛りです。写真撮っておけば良かった(^^;)
味は可もなく不可もなし。
すると注文をしていないのに運ばれてきたのが焼きそば。
そしてその後も注文しないまま次の料理が運ばれてきました。
②モツ炒め
③野菜炒め
④野菜サラダ
⑤枝豆
「これって逆じゃね?」
と後から考えてみれば思うのですが、その時は何の違和感もありませんでした。
焼きそばを持ってきたときに女将さんが言った一言
「みんなお腹が空いたでしょ? まずは焼きそばでも食べて!」
そうなんです。
このお店の大将と女将さんは前回と、前々回で私たちの行動パターンと食べ物の注文内容を完全に把握していたんです。
夜の8時だけど、この人たちは会合を終えた後で何も食べてなくお腹が空いている
最初に空腹を満たしてくれるものを注文する
落ちついた後には飲みながら語り明かすのでつまみはあまりいらない
ビールや焼酎をやたらたくさん飲む(^^;)
「お腹が空いているので待たせないように焼きそばを作っていてくれたんだ」
「だから順番が逆で、野菜サラダが遅かったんだ」
「最後にど~んと枝豆を出して、飲みながら語りやすいようにしてくれたんだ」
注文しないのに料理が運ばれてくることに誰も疑問に思わず…
結局12時近くまでたくさん飲んで語り明かし…
結局会計は1人3500円!
2日目も野菜サラダが最後だったけど、超満足の夜でした(^^)/
三献茶のお話
帰り道、迎えに来てくれたカミさんに前日の野菜サラダのことに絡めて「すごいお店があったよ!」と話をしながら、ふと三献茶のお話を思い出しました。
三献茶のお話とは
それは、羽柴秀吉が近江長浜の城主だった頃のお話です。
鷹狩をしている道中であるお寺を訪れたんです。
そして「羽柴筑前じゃ、茶を所望致したい」と言いました。
すると、少年が持ってきた大きな茶碗に、ぬるいお茶が入っていたといいます。
鷹狩で喉が渇ききっていた秀吉はこのお茶を一気に飲み干します。
「小気味よし!さらに一服所望じゃ」
少年が持ってきた2杯目のお茶が入っていた茶碗はさきほどのものより小さめで、湯はやや熱め、さらに量も半分ほどだったといいます。
秀吉はそれも飲み干すと、もう一服命じました。
3杯目のお茶は高価な小茶碗に入れられ、湯は今までで一番熱く、量はほんの少しでした。
秀吉はこの少年の気配りに感心して、そのまま長浜城へ連れ帰ったという逸話で、この少年こそ、後の石田三成です。
実話かどうかはわかりませんが、『武将感状記』のなかにある有名なエピソードです。
昨夜訪れた居酒屋の気遣い
まぁ、飲み方は人それぞれですが、私の場合は枝豆は最初に注文することが多く、ご飯系のものは最後に注文します。
昨日の居酒屋はまったくその逆をいっていたのですが、その気遣いにとても満足しました。
他のメンバーもきっと同じ思いで、だからこそ深夜まで居続けたのだと思います(^^)/
お店はお世辞にもきれいとは言えず、料理の見てくれも決して良くはなく、インスタ映えなど絶対にしない盛り付けです。
だって、最初に出てきた焼きそばも業務用の大きなフライパンのままどーんと持ってきたんですから(^^;)
1店目の寿司割烹は自宅からは歩いて行ける距離の店、2店目の居酒屋は電車で数駅隣のところにあるお店。
「あーあ、あの居酒屋が歩いて行ける距離にあればいいのに!」
そうつぶやいている私でした。