中学生の勉強のやる気を出させる上手な親と反発してきた時の対処法

中学生のお子さんの勉強のやる気が出ない。
放っておいてもダメだし、「勉強しなさい!」と言ったら反発してきた。

そんな時、親は自分の子育てに自信がもてなくなったり、不安やストレスを感じるなど、本当に困ってしまいます。

 

私は父親ですが、2人の子供の子育てに関わってきたので、そのお気持ちがよくわかります。

子供はもう成人したのですが、中学生の頃の私の失敗例がお役に立てればと思い、中学生の子どもの勉強のやる気を出させる方法について私なりにまとめてみました。

 

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中学生の勉強のやる気を出させるいろんな方法

子どものやる気を出させる方法はあります。
でも、その内容に入る前に子どもの気持ちをちょっと想像してみてください。

 

中学生の子ども自身も勉強のやる気が出ないで悩んでいる

私が中学校に勤務していた頃、次のような子どもの悩みを生徒からよく聞きました。

・それなりの成績だったのが、部活が忙しくなって勉強をちょっとサボったら成績が下がってしまい、急にやる気がなくなって困っている。

・何だか分からないけど、急にやる気がなくなった。学校の授業もつまらないし、部活にも集中できないでイライラする。

・親が「勉強しろ!」とうるさくて困ってる。親の言いなりになるみたいで家で勉強するのが嫌でしょうがない。

子どもは子どもで悩んでいることが案外多いんです。

そこに追い打ちをかけて「勉強しなさい!」と親が言うと、
「わかってる!」と子どもも怒りたくなる気持ちもわかるってものです。

 

ではどうしたら良いでしょうか。

 

子どもを変えようと思わないのが意外と近道

子どもが小学生中学年くらいまでなら、親が言うことを「はーい」と言って聞いてくれます。

でも、これは親の言いなりになったのではないと私は思います。

「大好きなお母さんが言うことだから、言う通りにしよう」とか
「怖いお父さんだから、言われた通りにしよう」と

子どもなりに考えて、子ども自身が決めたことではないか…。

 

だから、大人への階段を上り始めた小学校高学年や中学生になると。

「親はそう言うけど、本当にそうかなぁ?」と疑問に思い、「今日は学校で頑張ったし疲れたから勉強をしないにしよう」と子ども自身が決めたりします。

 

運悪くそんなタイミングの時に「○○しなさい!」と親が指示や命令をすると、言うことを聞くどころか反発を招くことになりかねません。

 

この時期の親の対応のコツは子どもを変えようとしないということではないかと私は考えています。

私の次男の失敗例がありますので、お聞きください。

 

親の言うことをある日突然拒否した次男は…

勉強から離れてスキーの話になりますが…。

長男は親の言うことに比較的従順な子で、勉強でもスキーでも教えるとすぐに成果を出しました。

そこで、私なりにこれでいいんだ!と思い込んでしまったため、次男にも同じように接したのが失敗の元でした。

次男にも長男と同じように教えたりしたのですが、弟は勉強になかなか身が入りません。

彼が小学校4年生くらいの頃でしたでしょうか、冬のある日、妻と兄と4人でスキーに行きました。

お兄ちゃんも妻も自分で滑れるので、いつものようにリフトで上ると、次男の腰に紐を付けて私が支えながら滑り降りてきました。

何本目だったでしょうか、なかなか思うように出来ない次男を何とか上手にさせようと、声を荒げて叱咤激励していた時のこと、「もうスキーはしない!」と怒って、スキー板を投げ捨て、ひとりロッジに帰ってしまいました。

以来、スキーはもちろん、勉強や生活のことなど、ことごとく私に反発するようになってしまったんです。

兄の経験から、子どもは親の言いなりになると思い上がっていた私の苦い経験です。

 

その後、次男と私の関係を修復するのにだいぶかかりました。

 

ここまで読んできっと疑問に思うことでしょう?

子どもを変えようとしないで、どうやって勉強させるの?と。

続きがあります。

 

中学生の勉強のやる気を上手に出す親

勉強のできる子の親の知り合いがいたら聞いてみてください。

「ねぇ、どうやったら子どもが勉強するようになるの?」
「勉強しなさい!って言ったりする?」…と。

「特別何もしてないわよ。でも自分で考えてしてるみたい。」

きっとそんな言葉が返ってくると思います。

 

でも、実は本人が意識しているかどうかは別にして、家でもちゃんと勉強をする子の親はすべきことをしているんです。

そのすべきことが何か、読んでくださっているあなたもその答えを既にご存じだと思います。

 

では質問です!

次のAさん家とBさん家、どちらの家の子どもの方が勉強すると思いますか?

Aさんの家 Bさんの家
家の中はよく整頓されている 家の中は物が散乱し、汚れているし乱雑
子ども部屋に勉強机+PC+TV PCはリビングに家族用があるだけ
リビングの本棚には、いろんな書籍がある 居間には週刊誌、漫画が何冊もある
親はよく私の話を聞いてくれる 勉強しろといつもうるさい親
頑張りを褒めてくれるお母さん 結果にあれこれ文句を言う父親
今、何を勉強してるかママは知ってる 子どもが勉強している内容をパパは知らない
父親は自分が努力していることにすぐ気が付く 努力しても母親はほとんど気が付かない
親はよく本を読んでいる 親はいつもテレビを見ている
親が自分の夢を話すのを聞いたことがある 親はよくグチや文句を言っている
親は先生を尊敬し仲良くしている 親はいつも学校や先生の批判をしている

「どちらとも言えない」というものもあるでしょう。

でも、あなた自身がこっちの方が子どもが勉強しそうだな
そう思ったら、そのようにあなた自身やあなたの家の環境を変えていけばいいです。

 

たとえば、ある日、思い立ったように家中を整理整頓して、あなたが勉強を始めたら…

「ねぇ、ママ! 急にどうしたの? 勉強なんて始めちゃって(^^;)」

「あなたももうすぐ高校生になるから、その頃にはパートじゃなくてきちんとお仕事したいと思って!」

「それでなんで勉強なの?」

「だって、この年じゃ、どこも使ってくれないでしょ、だからそれまでに○○の資格を取ろうと思ったの(^^)/」

こんな家庭なら、少し時間はかかりますが、お子さんはいずれきっと勉強する子になると思います。


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中学生が勉強に反発したらこうすればいい

小学校高学年から中学生、そして高校生くらいまでの子どもが、親に対して反抗的な態度をとってきたら…

私なら、かまわずに放っておきます

 

子どもを深追いするとこうなる

でも、実は子どもが中学生の頃の私は、いつもそれが出来ていたわけではありません(^^;)

深追いして失敗した私の例ですが、たとえば、ただいまも言わずに、帰るなり自分の部屋に閉じこもり、夕飯の時も黙ったままの時など

「具合悪そうだけど、何かあった?」

「別に…」

「別に…って、いつもと違うよ」

「何でもないって!」

「いやいや変でしょ、絶対なんかあったでしょ?」

「うるさいな!!」

「心配しているのに、うるさいって親に向かって何だその口のききかたは!」

「しつこいんだよ! バカ!!」

結局、夕飯も食べずに自分の部屋に閉じこもってしまう、そんな場面が何度もありました。

過ぎてしまえば分かるんです。
自分がしつこかったな、余計なお世話だったな…と。

子どもがせっかく何かを言ってきても「今ちょっと手が離せないから」と言って流してしまう。

そのくせ、子どもが一人になりたい時にわざわざ「どうしたの?」と絡む。

つまり、寄ってくる子の相手をしないで、離れようとする子を深追いするダメ親ですね。

 

中学生の勉強のやる気を出させる親の上手なやり方のまとめ

週刊誌はソファに何冊も重なり、テーブルの上も物が散乱。
オヤジは仕事から帰ってくるなりビールを開けてテレビで野球観戦。
夕飯が終わると今度はお笑い番組を見ながらゲラゲラうるさい。
そして口癖は「ほら、早く部屋に戻って勉強しろ!」

こんな環境で勉強できる子がいたらすごい子だと思います。

でも、だからといって何もかもきちんとしようとしないでほしいと思っています。

なぜなら、完璧な学習環境と完璧な子育て、完璧な親になったら子どもは息が詰まってしまいます。

だから、できれば次のような家であってほしいです。

・疲れたときにくつろげる家
・嫌な事があっても、家に帰ると癒やされる我が家
・自分の素の姿をさらけ出せる家庭

さらにこんな家庭もいいですね。

・時にはお酒を飲んでソファで寝てしまう父親
・時には、「あそこのスーパーの店員はもう最低!」と文句を言うお母さん
・「いやーぁ、今日会社で大失敗しちゃったよ」、としょげかえっているパパ

だって、こんな家だったら次のような子どもの本音が聞けそうじゃないですか(^^)/

聞いてくれる! 今日の○○先生、ホントに頭にきちゃった!

この頃さぁ、何となく勉強のやる気が出ないんだよね、どうしよう?

 

そして、本音で語るようになった我が子が、心の中でこんなふうに思ってくれたら、何だかうまく行きそうな気がしませんか?

時にはダメなパパだけど、母ってバカだなぁと時々思うけど…。
でもうちの親って、夢をもっていて、それに向かって頑張ってるんだよね。
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