犬の最期を後悔しないために飼い主がしてあげられること

犬(シェルティ)を16歳を目前にして最期を看取りました。

後日、妻から
「あなたが号泣するのを初めて見たわ、親の葬儀の時でもあまり涙を見せなかったのにね」
そう言われたほど可愛がって育てたワンちゃんでした。

ここでは、愛犬が老衰や病気などで最期を迎える時期が近付いてきて、

どのように愛犬の最期を迎えるか悩んでいる方に、
後悔しないで最期を迎えていただくために、体験したことや感じたことをまとめたものです。

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犬の最期を後悔しないで迎えたという飼い主の方へ

まず最初にお伝えしたいこと、それは…
あなたなら大丈夫ですよ
ということです。

なぜなら、あなたは素晴らしい飼い主だからです。

 

ペットは飼い主を選ぶことができません。
当然、ワンちゃんも同じで、誰に飼われたかで犬の人生(犬生)が決まると言っていいでしょう。

幸いに、あなたのワンちゃんは、どうしたら良いのかと真剣に考え、こうやって調べてくれる飼い主のもとにいます。

これだけを捉えても、あなたが飼っている犬は幸せだと思います。

 

犬の最期が近付いてきたときは自問自答の連続

犬のシェルティ(以下シェルと書きます)を飼っていました。

とても活発な女の子で、子犬の時にはしつけ教室にも通い、ちょっとでも具合が悪そうなら動物病院に通いながら大切に育てました。

子犬の時に不妊手術を受けようとしたときに、麻酔に過剰な反応を見せて一度死にかけました。

さらに、脇の部分に出来たガンの腫瘍が大きくなったときには、前足の切断や、場合によっては命の危険があることを手術前に獣医師に聞かされました。

それらをすべて乗り越えてきたシェルも15歳の半ばに吠えなくなり食欲もなくなりました。

 

1日くらい食欲がなくてご飯を食べないことはそれまでもありましたが、どうも様子がおかしいと思ったので、動物病院を受診しました。

すると肝機能を示す値が異常に高く、獣医師からは「この状態で生きているのが不思議なくらい」と言われ、即入院で点滴治療を始めてもらいました。

ちなみに異常数値はBUNとCREに見られ、次の値でした。

犬の正常値 シェルの値
BUN 9.2~22.2 126.8
CRE 0.4~1.4 5.8

この日から、最期を迎える日までまさに自問自答の毎日でした。

 

犬の最期が近付いた時の飼い主の心得

シェルのことはどんなことでも、いつも妻に相談しながら進めていましたが、

この日は先に妻を仕事に送り出してから、あらためて様子を見て「やっぱり動物病院に行かなきゃ」と私だけで決めて連れて行きました。

そのため、後で「シェルちゃん、今日入院したよ」と連絡すると驚いていました。

 

病院に連れて行ってありがとう

カミさんからは、驚くと同時にとても感謝もされました。
「連れて行ってくれて、ありがとう。私だったらその判断は出来なかったわ、本当にありがとう」

妻もシェルをとても可愛がっていたからこその言葉でした。

この時の対応は、ワンちゃんを動物病院に連れて行って良かったと今でも思っています。

 

暮れも押し迫った時のことで、5日ほど入院した後、12月30日に退院して、帰省した子供を含めて4人と1匹で正月を迎えることができました。

長男が小学4年生、次男が1年生の時に飼い始めた犬なので、子ども達もとても可愛がり、まさに家族の一員となっていましたので、みんなで喜んで正月を過ごしました。

 

本当にこれで良かったのだろうか

自宅で皮下点滴を続けることが条件の退院でしたので、退院した日から毎日毎日点滴を続けました。

やがて正月が過ぎ、子ども達が帰っていっても、毎朝2人で協力して皮下点滴をするのが日課になっていました。

 

ところが、毎日続けていると、時には針を刺すところが悪かったのか、とても痛がったり、内出血を起こしたり、部分的に異常に膨れたりすることもありました。

さらに愛犬への皮下点滴を続けていくと、次第にその皮膚が硬くなり、針を刺す位置を替えていく必要が出てきます。

 

そうなると、終わりの見えないこの点滴が本当に犬のためになるのか、苦痛を伸ばしているだけはないかと悩み始めました。

動物病院に通っては時々血液検査をしてもらい、数値を見ながら点滴の頻度を調整しましたが、結局は息を引き取る4月下旬まで続けました。

4か月も続けていたので、内出血部分が黒くなったり、かさぶたのようになっているところもあり、痛々しい限りです。
犬の皮下点滴

ペットの最期をどう迎えるかに正解はないかも

自問自答は日を追うごとに重くなり、妻との相談も頻繁になりました。

やがて食べものを受け付けなくなり、水さえ飲まなくなると、飼い主の心まで苦しくなります。

犬が最期を迎える時期が近付いてきて、歩き回ることもできず、震えがきたり、苦しそうにする姿を見ると本当に辛かったです。

・こんなことなら、暮れに病院に連れて行かずに自然に逝かせてあげた方が良かったのではないか
・治る見込みがないのならいっそのこと獣医師に委ねて楽にさせてあげた方がいいのだろうか
・シェルが嫌がっても無理にでも食べさせたり水を飲ませ、少しでも長生きさせるのが正しいんだろうか

きっと正解はないのでしょうが、シェルが旅立ってから1年、今、思うことを次の章でお伝えします。


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犬の最期にしてあげられること

我が家のワンちゃんは最期、苦しみながら旅立ちました。

「私の腕の中で眠るように…」ネット上のそんな飼い主さんの声を読むと切なかったです。

ですから、シェルが旅立ってからの自問自答はさらに心にズッシリと重くのしかかりました。

・やっぱり、自然が一番で動物病院をあまり頼るのが良くなかったのではないか
・最期を看取ることができたので良かったよね
・食べ物さえ受け付けないようなところに、さらに辛い思い、痛い思いをいっぱいさせて良かったんだろうか
・犬はどんな気持ちなんだろう、ほんとは嫌だったんじゃないだろうか

ネガティブで自分のしてきたことを後悔することが多かったです。

愛犬が同じように最期を迎えるときには

犬や猫を飼えるものならまた飼いたいという気持ちはありますが、また辛い思いをしたくないということと、私たち夫婦の年齢(60歳前後)を考えた時に最期まで面倒を見ることができるかどうか微妙です。

ですから特別な事情でもない限り、おそらくワンちゃんを飼うことはもう二度とないと思います。

でも、もし飼うようになったら、そしてその犬が最期を迎える時がきたら、次のようにしたいと心に決めています。

犬を飼う上での日頃の心がけ

最期の時だけがクローズアップされがちですが、実はそれまでの犬のお世話の方が大切だと思っています。

これらが日頃から十分にできていると、いざというときに、あの時にもっとこうしてあげれば良かったと後悔することが減ると思います。

・話しかけたりスキンシップをしたり接触を十分していく
・人に好かれるように噛んだりムダ吠えをしないようなしつけをする
・他の犬と遊べるように子犬の時から接触の機会をたくさん作ってあげる
・喜ぶからとご飯やおやつをたくさんあげて太らせたりしない
・人間の食べものを安易にあげない
・ブドウ、ネギ、タマネギの他、チョコレートやキシリトール、ナッツ、レーズンなど犬が中毒を起こす恐れのある食べものを出しておかない。
・散歩を十分にしてあげて、健康管理に努める
・犬の体調を見ながら、暑いときや寒いときの過ごす環境を適切に保つ

犬が具合が悪そうな時は

素人療法に頼らずに、早めに獣医師に診てもらうことをお勧めします。

実は、私の姉のところのワンちゃんは、動物病院に通っているにも関わらず、日増しに具合が悪く危篤状態になったことがあります。

その時にワラをもすがる思いで、別の動物病院を受診したのですが、その後、ウソのように回復したんです。

 

私たち人間が内科、外科、耳鼻科、皮膚科、眼科…と数多くの専門科に分かれているのと比較すると獣医師は場合によっては犬だけでなく、猫はもちろん、小鳥やは虫類など様々な動物達を診ることになります。

人間に比べるとずいぶん大ざっぱと言えるかもしれません。

ですから、「あれ? この薬を飲み始めたら具合が悪くなっているぞ」こんな時は、まず処方してもらった獣医師に状況を話して対処してもらうことが一番です。

そして、それでも思わしくないときは思い切って別の動物病院で診てもらうことも大切かと思います。

いわゆるセカンドオピニオンですね。

 

犬が最期を迎えそうな時にあらかじめ決めておくと良いこと

愛犬の最期が近付いてくるといろいろな症状が出てくることが多いと思います。

歩けなくなる、お漏らしをする、吠えなくなる、よだれが出る、息づかいが荒くなる、嘔吐する、食べ物を受け付けなくなる、水を飲まなくなるなどですね。

さらに、痙攣したり、苦しんだりする場合、どう対処したらよいかパニックになってしまいます。

動物病院で「どうしますか?」と言われて判断に迷うことも出てきます。

 

そんな時のためにあらかじめ家族で相談して、どのような場合にどうするかをある程度決めておくといいです。

うちは共働きでしたので、土曜日など2人で動物病院に行くこともできましたが、平日はどうしも難しくなります。

そんな時に事前に対応の仕方を次のように、2人で決めておいたことでずいぶん助かりました。

 

犬の症状で治る見込みがあるのであれば、手術も含めて積極的に治療する

場合によってはワンちゃんに痛い思いをさせることもあるでしょうが、私であれば治るのであれば迷わずに治療を受けさせます。

 

犬の症状で治る見込みがない時には痛みを緩和させてあげる

犬はとても我慢強いと言われます。

そのワンちゃんが苦しそうにしていたり、痛がっているような時は獣医師に相談して痛みを緩和させてあげます。

後で愛犬の苦しんでいる姿を思い出すと辛いものですから…

 

愛犬の最期をどのように迎えるか

腎不全の症状が出てから3か月ほど経ったとき、私がどうしても泊を伴って出掛ける必要な用がありました。

妻一人で皮下点滴をする自信がないということで、2泊3日で動物病院に犬を入院させました。

自宅での皮下点滴よりも動物病院での治療の方が良いに決まっています。

そう思いながら迎えに行ったのすが、シェルの姿を見て愕然としました。

 

目がうつろで、明らかに様子がおかしく、何とも言えない変な臭いがしました。

具合が悪いので可哀想ではありましたが、帰宅早々に入院時に付いた汚れを落とす意味もあってシャンプーをしました。

それでも臭いを完全に消すことはできず、未だにあの臭いの原因は不明です。

何よりも具合が悪そうで、表情もさえず、シェルがシェルでなくなったようにさえ思えました。

そして、この時に決めました。(もちろん妻と相談の上)

この子はきっと入院が嫌だったんだよ。
私たちから捨てられたと思ったのかもしれない。
もうたとえ具合が悪くなっても入院はさせずに自宅で逝かせてあげよう。

そしてもうひとつ決めたことがあります。

それは痙攣が続いて苦しむようであれば、最期の旅立ちを獣医師の手に委ねよう

それは、腎不全の症状が進むと痙攣をすることが増えてくると知ったからです。
そこで、あらかじめ獣医師とも相談して、痙攣が続くようであれば楽にさせてあげた方が良いと判断しました。

 

経験した者として、
こういう時はこうしよう、こんな状況の時はこう対処しよう

あらかじめ相談してある程度の方向を決めておくといいと思います。
いざというときに冷静でいられる飼い主さんはいないと思いますが、あらかじめ決めておくことである程度の覚悟が出来ているので、パニックにならずに結論を出していけますから。

 

犬の最期を後悔しないために飼い主ができることのまとめ

幸い、最期を獣医師に委ねることなく、慣れ親しんだ自宅で迎えることができました。

残念ながら安らかとは言えない苦しみもがいての最期でしたが、私が朝、目を覚ますのを待っていたかのように私に看取られながら旅立ちました。

亡くなった当初は夫婦共にペットロスで大変でした。
本当に愛犬とのお別れはあれで良かったのだろうか、自問自答の連続でした。

でも、あれから1年、今は
私たち家族みんなに可愛がられた幸せなワンちゃんだったよねと妻と話しています。

 

最初にお話しましたが、あなたのように

「愛犬の最期をどう迎えるか」を一生懸命考え調べたりしている方に飼われたワンちゃんは幸せです。

ですから、あなたがどのように考え、どういう結論を出しても、ワンちゃんは喜んでそれを受け容れ、幸せな生涯を全うすることと思いますよ!

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