子育ての悩みで中学生男子の反抗期、言うことを聞かない時の対処法

赤ちゃんの時は夜泣きで辛い思いをして、早くこの状況を脱したいと思ったのに、保育園や幼稚園に行くようになると他の子と比較して成長の違いが気になる。

子供が小学生になればなったで、性格や癖、あるいは勉強のことが気になる。

 

我が家の子供は男の子が2人でしたので、同じ男である私には普通に思えることも、2人姉妹で育った妻は「男の子の子育て」に戸惑いも多かったと言っていました。

その2人もすでに成人して家を離れていますので、直接的な子育てからは離れていたのですが、お子さんが、この春に中学生になった親御さんから子育てのことで相談をもらいました。

 

その時にお話した内容が、今、小学校高学年から中学生の男の子の子育てに参考になるところもあると思い、まとめてみました。

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子育ての悩みで中学生の男子はどう扱えばいい?

相談してきたのは母親で、子供が小学生の頃から何度か相談を受けていたのですが、この春に中学校に進んだと言うことであらためて相談を受けました。

主な内容は次のようなものでした。

・子供が勉強をしない
・自分(母親)の言うことを聞かない
・注意を重ねると反抗的な態度をとる

他の親御さんからもよく聞く内容ですので、この家庭に限ったことではなく、お子さんが中学生の頃に比較的体験しそうな内容です。

 

話をよく聞くとお母さんの心の底に2つの気持ちを垣間見ることができました。

・私(母親)は女性なので、男の子の子育てがわからない、だからうまくいかない
・夫(父親)から男性の立場でガツンと言って欲しいんだけど思うように動いてくれない

男の子の子育てはわからないと決めつけるとどうなるか?

老婆と若い娘の絵を見たことがありますか?
※まだの方は検索するとすぐにその画像を見つけることができます

1枚の絵なのですが、見方によって若い娘の顔にも老婆の顔にも見える不思議な絵です。

おもしろいことに、最初にその絵が若い娘に見えた人の中には、どう見れば老婆に見えるのはなかなか分からない人もいるようです。

 

同じように、私には男の子の子育ては無理! 男の子が理解できない! と決めてしまうと、脳が思考をストップしてしまって、本当に理解できなくなってしまうかもしれません。

子育てにおいて、男女による違いはもちろんあるでしょうけど、基本的なことは変わらないと思います。

中学生の子育てのコツについては後で触れますので、ぜひ「男の子だって同じ子供だから大丈夫!」と自信をもって進めてくださいね。

夫が思うように子育てに参加してくれないと…

・男の子のことなんだから、もっと旦那に協力して欲しい。
・ここはパパから厳しく叱って欲しい。

確かにそう思うことはあるでしょうね。

 

ところで、男の子、女の子に限らず、子供は親をモデルにして育つとよく言われます。

それはそうですよね、子供が幼い頃、何でも大人の真似をする時期があったと思いますが、親のすることを見て真似ることで成長してきたのですから。

さらに、男の子のモデルは父親で、父親に似て成長していくものですから、旦那さんにしっかりしてほしいというお気持ちも痛いほどわかります。

 

幸いに相談者の夫は誠実で実直な感じの方でした。
ですから、相談者の方には次のようなお話をしました。

「○○くんが言うことを聞かないで反抗的だということですが大丈夫ですよ。
旦那さんのことを見て育ちますから、いずれ落ちつけば旦那さんと同じような立派な男性に成長しますよ」…と。

男の子も夫も思い通りにする方法

実は大人はもちろん、子供であっても、妻や母親であるあなたの力で変えることはできないと私は思っています。

いいえ、小さいころは私の言うことを何でも聞いていましたよ
※それはきっと大好きなお母さんの言うことだから「言った通りにしよう」と自分で考えてしたことだと思いますよ

いいえ、パパがガツンと叱ると、ちゃんと言うことを聞きますよ
※それはきっとパパが怖いから、この場は「言う通りにしておこう」と自分で判断したんだと思いますよ。

男の子や夫を変えることはできなくても動かす方法はある

まず男の子について、相談をしてきたお母さんの悩みに沿って見てみます。

子供が勉強をしない

「勉強しなさい」と言っても勉強しない。
何も言わなければなおさら勉強をしない。

これが現状なら、同じ方法をとってもきっと同じ結果しか出てこないと思います。

そうであれば、作戦を変えましょう(^^)/

 

コツは、「勉強をやりやすい環境を整える」です。
※詳しくは次のページにありますので参考にしてください。
中学生の勉強のやる気を出させる上手な親と反発してきた時の対処法

 

自分(母親)の言うことを聞かない

相談者(母親)はテキパキと仕事ができるとても有能な方です。

そんな彼女は、自分の子供時代に何でも出来たようで「なんでこれができないの?」という思いが強くなって、ついつい指示したり、叱ったりする言葉が増えたようです。

 

子供にしてみると、あまりにも母親から言われることが多いので、「また始まった!」と完全に聞き流している状態に見えました。

そのお子さんと何度も話をしたことがありますが、日常的に顔を合わせない私の話は驚くほど素直に聞いていましたから(^^;)

 

対処法は簡単、言葉をかけるのは大事なポイントに絞ることです。

・傘は持った?
・早くお風呂に入りなさい
・ほら、○○もちゃんと食べなさい
・早く寝るのよ!

確かに気になることは多いですけど、後から考えれば、たいして重要でもなく、どうということのない内容って結構多いものではないでしょうか。

 

注意を重ねると反抗的な態度をとる

特に中学生くらいになると男の子も女の子も思春期を迎えるお子さんが多くなります。

思春期はそれまで、親のすることや言うことを鵜呑みにしてやってきたことを立ち止まり、
「これで本当にいいのかなぁ」「お母さんの言うことは違うのでは?僕はこう思うけど」と自立に向けた一歩を踏み出す時期です。

 

こんな時に、朝から晩まで事細かに指示されたり、ガミガミ叱られたのでは子供だって反抗したくなります。

「なぜ反抗するの?」と子供に原因を探そうとしないで、「私が言ったことの何に反抗したんだろう?」と我が身を振り返るように私は心がけました。

 

もちろん、子供の考えが間違っていることもあるので、「これは大事なことだ!」と思ったことについては、子供の反発や反抗を恐れずにきちんと叱ったり教えることが必要ですが…。

 

子育ての悩みで男の子の反抗期をどう乗り越える?

いろんな方法があると思いますが、私がやってきて効果があると思った事を2つ紹介します。

ひとりの大人として尊重する

たとえば、日曜日にいつまでも子供が起きてこなかったら…
「いつまで寝てんの! もう○時よ! 早く起きなさい!」と頭ごなしに言いませんか?

これでは完全に上から目線です。
子供が幼いときはそれでいいと思いますが、思春期の子どもへの対応としては向きません。

 

では、この場合、相手が対等の立場の大人だったらどう言うでしょう?
例えばご主人だったら…

えっ同じ? まぁそんな場合もあるでしょうが、では新婚時代の旦那様に向けてだったら?

 

「どうしたの? もう○時だよ、具合でも悪いの?」

人を傷つけるような言動や、怪我をする恐れがあるような時は強く叱責する必要があると思いますが、そんなことをしなくてすむことも多いのではないでしょうか。

行きつ戻りつする思春期の子供ですが、対等の大人として対応するのを基本にすると案外うまくいくことが多いようですので、声掛けをする前に、「これを大人相手にはどう言ったらいいかなぁ」と自問自答してみてください。

過剰な指導やアドバイスをしない

叱ったり怒ることに比べると、指導やアドバイスは良いこととして捉えがちです。

でも、実は指導やアドバイスも同じように上から目線の部分が強いので、思春期の中学生の子供に対してはあまりたくさんしないことをお勧めします。

 

「○○の勉強のコツは○○ね、だからもっとこうしてやるといいよ!」

親の方が知識や経験があるので、ついつい指導をしたくなりますが、子供が「教えて!」と求めてきたときにタイミング良くする方が良いと私は思っています。


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子育ての悩みで子供が言うことを聞かないで困る時の対処法

幼い頃に親の言うことを何でも素直に聞いてくれた記憶があるので、言うことを聞かない場面に出くわすと、何だか成長じゃなくて後退しているのではないかと思いたくもなってしまうことがあります。

でも大丈夫、ちゃんと成長していますから(^^)/

ただ…、

来る者拒まず去る者追わずの極意で

ただ、成長はまっすぐ一直線で伸びていくものではないので、あるときに大人びたことを言ってきたとおもったら、急に甘えてくることがあります。

子供がせっかく
「ねぇ、聞いて! 今日学校で○○くんがさぁ」と話しかけてきたのに、
「ゴメン、今忙しいからご飯の後で聞くね」といったことを重ねていくと子供はやがて口をつぐんでしまいます。そして、そういう親御さんに限って
「おかえり」と言っても黙ったまま部屋に向かう背中に向かって、
「ただいまくらい言ったらどうなの!」と言葉を投げつけたりします。

もっとひどい場合は
「今日は学校どうだった?」
「別に…」
「別にって、授業とか、部活とかどうだったの?」
「フツー」
「フツーって、どういう意味?」
「別にどうでもいいじゃん」
「せっかく心配して聞いているのに、それが親に言う言葉?」
すると、「うるさいなぁ!」と言って自分の部屋に閉じこもり…

特に思春期を迎えているような中学生の頃は、

子供が話しかけてきたときには、一旦手を止めて、顔を見て話を聞く
子供が話を望まないときは深追いしない

こんなことを心がけると良いのではないでしょうか。

 

どうしたらいいか、子供に聞く

たとえば、何度言っても寝坊を繰り返しているとします。

そんなときに、小さいころであれば、約束すれば守ろうとしてくれたし、怒れば言うことを聞いたでしょうが、中学生や高校生になるとさすがに無理ですよね。

そんな時には子供に聞いてみてはいかがでしょう。

「今朝、寝坊したけど、明日朝、ママはどうすればいい?」

すると
「起こさないでいいよ、自分で起きるから」と言うかもしれません。

その結果、翌日も寝坊して学校に遅刻して行くことになるかもしれませんが、本人が決めたことを尊重してあげます。
学校で先生に怒られて嫌な思いをするのは子供ですから(^^;)

そしてまた聞きます。
「今日は学校に遅刻したでしょ、明日の朝はどうすればいい?」

すると
「自分で起きるから、目覚まし時計を買ってくれる?」となるかもしれませんし、
「明日は○時に起こしてくれる?」となるかもしれません。

でも、母親が「勝手に起こす」のと、自分が決めたことを尊重してくれて「起こしてもらえる」のでは繰り返していくと結果に大きな違いがでてきます。

 

我が家の場合は、最初は少し遠回りをする感じでしたが、この方法で、いろんなことが結構上手くいきました。
中学生の頃に、親に強く反発しがちな男の子には特に有効だと思います。

 

子育ての悩みで中学生男子の反抗期の対処法まとめ

最後になりましたが、中学生の男の子で、反抗期を迎えたかな、そう思ったような頃に大切なことをお伝えします。

夫である旦那様を尊重することです。

 

間違っても子供の前で
「パパったら本当にしょうがないなぁ、脱いだ下着は洗濯機に入れておいてってあれほど言ってるのに」とか言ってはだめです。

それは夜、お二人になった時に直接言えばいいことですから(^^;)

ましてや
「いい、ちゃんと勉強して立派な大人になるのよ! パパみたいになったらダメだからね」
なんて最低ですね。

むしろ、
「さすがお父さんだよね、夏休みの家族旅行の準備をバッチリしてくれていたの! すごいわ!」と子供の前で言っていれば、お父さんはもちろん、お母さんに対する子供の評価も上がります。

パパやママの評価が上がれば、よほど理不尽なことでなければ、きっと聞いてくれると思いますよ。

 

子供が小さいころは母親が子育てのすべてを行うということもあるかもしれません。

でも、思春期の頃になると、男の子には父親から出てほしいと思うことも多くなってきます。

全部ひとりでやろうと気負わないで2人で協力して取り組んでいくと良い方向が見えてくるのではないでしょうか。

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