送別会の挨拶の順番で送られる側が複数いたり役職で迷ったら

よほど好きな人や慣れた方でなければ、何かの幹事をするのはなかなか気が重いものです。
それが送別会となれば、責任重大で思わず引いてしまいそうです。

でも大丈夫、大切なポイントさえ押さえて進めていけば送別会に参加する皆さんから喜んでいただけることでしょう。

そして送別会進行の基本さえ大事にしておけば、人数やシチュエーションに合わせて臨機応変に対応することもできます。

では、大切なポイントとは何か。
それは

送別会において送られる側の人が気持ちよく参加でき、
ここで勤務して良かったな」と思って貰えることです。そして送る側の社員たちも気持ちよく参加できて、
今までお世話になったお礼の挨拶ができる」ことができることです。

原理原則はありますが、地域によっても違いがありますし、会社の今までの慣例もあるでしょう。
今回の送別会に限った特別な事情があるかもしれませんので、基本を大切にしながらも、時には大胆に変えていくことは問題ありません。

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このページでは、「送別会で送られる側の人」について次のことを書いてあります。
送る側の挨拶の順番についてなどは次のページをご覧いただけるとお役に立てることと思います。
送別会の挨拶の順番 幹事の進行と段取りの基本を網羅!

送別会の挨拶で送られる側の順番は?

送別会における転退職等で送り出される人の挨拶の順番について迷うことがあります。
そんな時は大原則に戻ってください。
挨拶の順番の大原則とは「役職の高い人の順」です。

50歳の人と36歳の人。
定年退職の人と、寿退社の人。
支社に異動になる人と自己都合による退職の人。

こういった年齢や退職事由には関係なく、役職の上の人からが慣例です。

役職が同じ場合

二人が同じ役職の場合、例えば庶務部長と経理部長の場合はどうでしょう。

この場合は会社の組織図や並び順などで判断します。
会社に組織図があれば上に位置するのが上位、横書きで左右に並んでいれば左が上位、縦書きで左右に並んでいれば右側が上位になります。

入社5年目の女性と3年目の男性がいずれも役職なしの場合は、組織図では判断できません。
この場合は社員名簿があればその順になります。
決まった社員名簿がなければ年齢順、年齢も一緒であれば勤務年数の長い人が上位になります。

慣例によらない場合

慣例によらない場合もあります。
若い人から挨拶して、立場の上の人を後ろの方にもってきて、最後にトリを飾ってもらうような地域があるかもしれません。

また、会社によっては年齢順にするようにしている場合もあるでしょう。

あなたが幹事として今回の送別会を仕切るのであれば、それらを決める優先順は次のようになります。

第1優先:あなたの会社や団体といった組織の今までの慣例による
第2優先:あなたの職場やグループがある地域の慣例による
第3優先:一般的な慣例

他にも慣例をあえて破る場合もあります。

たとえば、長年勤務してきた方が退職するとして、その人が多くの社員から慕われ、会社にとっての存在も大きかったような場合、あえて最後にご挨拶を持ってくる場合などです。

その場合は、上司はもちろんご本人にも事前に話を通しておくといいでしょう。
そして当日は次のようにアナウンスします。

例「この度、〇〇さんがご勇退となります。〇〇さんは誰からも尊敬され、今まで長年にわたって多くの若手社員を育ててきてくださいました。今日はせっかくの機会ですので、少し時間をとって〇〇さんから最後のご指導を頂きたいと思います。それでは〇〇さんお願いします。」

きっと涙を流す人も出るなど感動的な送別会になるでしょう。

ただし、この場合注意することがあります。

それはあらかじめ時間を3分、5分と伝えておくことです。
いくら素晴らしいお話でも酒席での長話は禁物、興奮そのままに10分以上も話してしまっては逆に最後の印象を悪くしてしまうかもしれません。

本人の思いもあるでしょうから3分でお願いすれば5分くらいにはなりそうです。

送別会の挨拶の順番で複数の場合は

地域でこれといった挨拶順がなく、会社の送別会もしばらく開かれていないので前例がわからないような場合は迷わず原理原則にそって役職の高い人からしてもらってください。

ただ、基本形でいこうとした場合に思わず「これでいいの?」と心配になることもあるかもしれません。
そこで、ここでは挨拶をする人、つまり送別会の主賓が複数いて迷いそうな場合についてまとめました。

迷いそうな例

勤続20年の係長と、勤続5年の課長の場合はどうでしょう?
この場合は課長の方が役職が高いので、たとえ勤務年数が少なくても、課長が先になります。

58歳の課長と49歳の部長の場合はどうでしょう?
この場合も、同様に役職の高い部長が先になります。

では次の場合はどうでしょう。

勤続36年、60歳で定年退職を迎える課長と本社からの出向で来ていて1年で出てしまう部長。
やはり、この場合も部長が先です。

それでは、本社から出向で来ている3年目の課長補佐と10年勤続の課長。
出向で来ている人が取締役なら迷うことはありませんが、仮に課長補佐であればてもたとえ本社から来ていても課長より後になります。

また、定年退職や結婚退職、あるいは他の課に移る人などが混じっていても役職の高い人から順にするのが一般的な慣例ですので迷いなく進めていきましょう。


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送別会の挨拶の順番で役職で迷ったら

先ほどから役職順、役職順と言っていますが、一般的にはどんな役職があるでしょう。
簡単な表にまとめてみました。

役 職 類似役職 一般的な職責や仕事内容
取締役会長 相談役、顧問、理事長等 代表権という強い権力をもつ場合と、名誉職的な場合がある
代表取締役 社長、取締役社長、最高経営責任者、CEO等 代表権を有する取締役
取締役 副社長、専務、常務、役員等 会社運営の責任と権限をもつ
執行役員 最高執行役員、COO、上席執行役員、執行役員 取締役の指揮の下、業務執行に関する責任と権限をもつ
部 長 部長、副部長、本部長、事業部長、次長、支店長、工場長、ゼネラルマネージャー、シニアマネージャー 複数の課やグループやプロジェクトなどを統括して管理する
課 長 課長、室長、課長代理、課長補佐、副支店長、副工場長、マネージャー、チーフリーダー ひとつの部門を管理する中堅
係 長 係長、班長、リーダー 会社組織の最小単位の管理をする
主 任 チーフ、サブリーダー、アシスタントマネージャー等 その業務に精通した人

※この一覧表のPDF版がダウンロードできます。

 

これはあくまでも一般的な例です。
中には、「チーフ」という名前で実際は課長と同等の役職と見なしている会社があるかもしれません。

専務と常務の場合は専務の方が役職が上というのはわかりやすいと思いますが、課長と室長がいる場合はどうでしょう。

会社の考え方もあるのでちょっとわかりにくいですね。

そんな場合は先にも書いた通り、組織図や並び順などで判断します。

会社に組織図があれば上に位置するのが上位、横書きで左右に並んでいれば左が上位、縦書きで左右に並んでいれば右側が上位になります。

社員が一同に集まることがあれば、上役の並び順を見れば一目瞭然の場合もあります。

それでもわからなければ聞きましょう。

もちろん、主賓である本人に聞くのではなく、あなたの直接の上司に聞くのが一番です。
他にも、庶務担当の社員はこれらのことを把握していること多いですので聞いて確認しましょう。

まとめ

送別会の挨拶の順番は大切なポイントです。

もちろん、そんなことにまったく無頓着の人もいるでしょうが、気にする人も意外と多いものです。
送別会という性質上、やり直しができませんから慎重にいきたいものです。

次のページで関連のお役立ち情報をまとめていますので良かったら参考にしてください。

送別会幹事の段取りはどうする?準備の進め方と司会進行のお勧めプラン
会社の送別会での幹事の進め方と挨拶はどうすればいい?
送別会の挨拶の順番 幹事の進行と段取りの基本を網羅!

最後にとても重要なこと。
それはあなたの一存で決めないこと。
計画を立てたら必ず上司か、あなたに幹事を依頼してきた人に見てもらうことが大切です。

見落としていることがある場合もありますし、何よりも事前に見てもらえば、何かアクシデントがあった時もその人が力になってくれるはずです。

それでは、幹事さん頑張ってください(^^)/

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