ご家族やご親族がご逝去され、さぞ辛い思いをされたことと思います。
謹んでお悔やみ申し上げます。
そして悲しみに暮れながらも、様々な手続きなどをしなければならず大変かと思います。
年末が迫ってくると喪中はがきで、年賀欠礼のお知らせを出す必要があります。
一般的には12月の15日までに出すのがよいとされています。
それ以降になると、「もう年賀状を出しちゃったよ」と先方に要らぬ気遣いをさせてしまう場合があるからです。
そこで、故人様との関係でいくつかの文例を掲載しました。
喪中はがきの文例で続柄はどう書けばいい?
一般的には故人が父母や子どもなど一親等までは皆さんお出しになります。
あなたの兄弟姉妹や祖父母のような二親等の場合は次のような要素を元に出すか出さないかを判断される場合が多いようです。
②お住まいが距離的に遠いか近いか
③交流が頻繁にあったか疎遠になっているか
④亡くなった時期が年初に近いか、年末に近いか
喪中ハガキの意味は、
身内を失った悲しみから、とてもお祝いをする気持ちになれないので新年の挨拶を控えさせていただきます。
ということですので、あくまでも貴方のお気持ちが一番ですので上記はあくまでも参考ということでご覧ください。
わかりやすいように一覧表にしました。
△ 上記の①~④を参考にご自分のお気持ちに従って判断するとよいと思います
× ほとんどの方はお出しになりません
一親等までの関係
あなたとの関係 | 続柄 | 同居 | 別居 | 付記 |
あなたの妻 | 妻、家内 | ○ | ○ | |
<あなたの夫/td> | 夫、主人 | ○ | ○ | |
あなたの父 | 父、実父など | ○ | ○ | |
あなたの母 | 母、実母など | ○ | ○ | |
妻の父 | 義父、岳父、妻の父など | ○ | ○ | ※注①、注② |
妻の母 | 義母、丈母、妻の母など | ○ | ○ | ※注①、注② |
夫の父 | 義父、阿翁、夫の父など | ○ | ○ | ※注③ |
夫の母 | 義母、夫の母など | ○ | ○ | ※注③ |
あなたの子 | 長男、次女、息子、娘など | ○ | ○ | |
〃 の配偶者 | 長男○○の妻○○など | ○ | ○ |
注①
続柄とは故人と差出人様の関係を示すものとなります。
一般的に続柄は世帯主から見た間柄となり、夫婦連名ならば夫から見たものになります。
そのため、女性の場合は実のお母様が亡くなった場合でも、夫婦連名で出す時はご主人が主体の文章になるので、続柄は義母となります。
ただ、これに違和感を覚える方の場合は、奥様単独でご自分の名前で年賀欠礼を出すこともできます。
この場合は、母○○が…という表記になります。
注②
岳父や丈母(じょうぼ)、岳母(がくぼ)という呼び方は第3者からの敬称となります。
妻の父・母の場合も身内として扱いますので、これらの呼称を使うことは相応しくないという考え方もあります。
注③
すでに旦那さまが他界している場合は奥様の立場で書きますので、義父母となります。
二親等の関係
あなたとの関係 | 続柄 | 同居 | 別居 | 付記 |
あなたの兄弟姉妹 | 兄、姉、弟、妹○ | ○ | ○ | |
〃 の配偶者 | 義兄、義妹など | ○ | △ | |
配偶者の兄弟姉妹 | 〃 | ○ | △ | |
〃 兄弟姉妹の配偶者 | 〃 | ○ | × | |
あなたの祖父母 | 祖父、祖母 | ○ | × | |
配偶者の祖父母 | 義祖父、義父母、妻の祖母、妻の祖父 | ○ | × | |
孫 | 孫、孫息子、孫娘 | ○ | × | |
孫の配偶者 | 孫の妻、孫の夫 | ○ | × |
3親等
曾祖父や伯父、伯母、叔父、叔母、甥姪、ひ孫などになりますが、通常は出しません。
同居している場合どうするかは、あなたのお気持ち次第となります。
喪中はがきの文例で連名はどのようにすればいい?
上記の通り、連名の場合は夫の立場や、家族であれば父親の立場で書くのが一般的となります。
喪中ハガキ、続柄の他のケース
連名以外でも、続柄に関してはいろいろな場合があるかと思います。
養父は自分と養子縁組をした父親、養母は同様に養子縁組をした母親となります。
実母が再婚する時に子供が養子縁組をする場合もありますし、母親とは関係ない人と養子縁組をする場合もあり、その場合も養父母となります。
実母と再婚したけど自分と養子縁組をしない父親は継父となります。
ただし、正確には戸籍上も父親とはなっていません。
また、内縁関係の場合、たとえば「実母の後添え」の場合は「義父」となりますが、配偶者の実父と混同されてしまうかもしれません。
こうったケースの場合は、とてもデリケートな面を含みますので、正直に書いたり、詳しく書くことが必ずしも良いとは言えない場合もあります。
一般的によく使われている父、母という表記でしても問題はないかと思います。
故人が複数になる場合
故人が複数になる場合は、複数名で記載しても問題ありません。
その場合、例えば
祖母 ○○が6月に逝去いたしました
と、書くのが良いと思います。
喪中ハガキを作成する場合のその他の留意点
没月日についても入れる場合もありますし、入れなくても差し支えはありません。
ただ、12月に亡くなった場合で年賀状の差し出しと入れ違いになる恐れがある場合は、没年月日が入っていると「急なことなのでしょうがないよね」と納得してもらいやすくなるような気がします。
没年齢については100歳、90歳といったご高齢の場合は入れた方が良いと思います。
でも、20代、30代といった若くして亡くなった場合や、孫が幼くして亡くなったような場合で、要らぬ憶測を招く恐れが心配であれば、入れなくても問題ありません。
あくまでも、ご自分のお考えで進めていただいて大丈夫です。
喪中はがきの文例がダウンロードできます
次に文例を載せます。
最後に文面のテキスト文(Wordファイル)のダウンロードリンクを貼っておきますので、必要な場合はダウンロードしてお使いください。
あなたの妻や夫の場合の年賀欠礼の例
あなたの父母の場合の喪中ハガキの例
あなたの妻の父母の場合の喪中はがきサンプル
あなたの夫の父母やお子さんの年賀欠礼はがきの例
あなたのお子さんの配偶者の喪中ハガキ例
喪中はがき文例テキストダウンロード
喪中はがき文例で続柄や連名はどう書くかのまとめ
年賀欠礼を誰に出すか、故人との関係でどこまでについて喪中ハガキを出すかに明確な決まりや規則があるわけではありません。
上記の例を参考にしながら、地域の慣習なども必要によってはご確認ください。
そして、最後はあくまでもあなた様のお気持ち次第となりますので、一旦決めたら自信をもって進めてください。