お年玉を社会人一年目の甥や姪にあげますか?
あげるなら相場はどれくらいでしょう?
自分の子には親としてどうしますか?
親同士の人間関係もからんで単純に決められない悩ましい問題についてまとめてみました。
お年玉 社会人一年目ってあげますか?
甥や姪、いとこ、あるいはお孫さんが対象になることが多いと思います。
親同士の関係もあるし、その子との関係もあって一概に基準を決められないですね。
迷うところもありそうですが、順序よく考えていくとルールが見えてきます。
今まで通りにする(親戚間のルールに従う)
先例がある
あなたのお子さんがお年玉をもらっていたのであれば、同程度のお年玉をあげましょう。
もしもらっていないのであれば、あげる必要はありません。
理由は2つあります。
確かにあげる相手は子供ですが、一方で、親戚の中の子ども達同士の関係もあります。
「私はもらわなかったのに…」そういう不満が出ないような配慮をして同じように扱うのが一番いいです。
ただ、その子に対する思い入れがあると思いますので、特別な理由がある場合は、「〇〇の時のお祝いを十分にできなかったから…。他の子には内緒だよ」と一言添えるといいと思います。
もう1つの理由は、親同士の付き合いの中でのお年玉ということ。
簡単に言うと味気ないのですが、もらったものはお返しをするという考え方によります。
先例がない
この場合はあなたが決めたことが先例となります。
次の内容をお読みになって迷いがなくなれば自信を持ってあなたが先例になってください。
迷いがあったら、関係者に相談して確認しましょう。
その場合「どうすればいい?」と聞くとなかなか結論が出ないこともあります。
ぜひ「こうしたいんだけどいい?」と確認を取るようにするといいです。
お年玉 社会人にあげる場合の相場は?
前の項目で先例がないとした場合は次の目安でお年玉を渡すといいです。
親と同居をしている
高校を卒業して就職した時
お年玉を渡さない
就職をした時に1万円やそれ以上の就職祝いをあげている場合、そのお子さんが親と同居をしているのであれば、お年玉をあげる必要はないと思います。
未成年とはいえ立派な社会人が親と同居していれば基本的な衣食住は足りているわけですから、お祝いだけで十分でしょう。
お年玉を1万円程度渡す
就職祝いを渡していないのであれば、お年玉を渡すといいです。
そのお子さんのお宅と離れている場合は就職の時にお祝いできない場合もあるでしょう。
そんな時は「就職の時にお祝いを渡せなかったので」と一言添えて渡します。
お年玉という名の就職祝いですね。
そして未成年であっても翌年からはお年玉はあげなくていいでしょう。
高校を卒業して大学進学した時
大学進学をした場合は社会人とは言えませんが、上記の高卒で就職した場合とほぼ同じと考えていいでしょう。
親元にいる場合で合格祝いを渡していればそれで十分です。
合格のお祝いをしていないのであれば、正月の機会に1回だけお年玉としてあげます。
大学を卒業して就職した時
大学を卒業した場合は、ほぼ成人しているはずです。
でも、就職したといっても最初は何かと物入りだったり、お付き合いもあって大変でしょうから、上記の大学進学の時と同じに考えるといいです。
ポイントは就職祝いをしているかどうかです。
親と同居をしていない
高校を卒業して就職した時
就職祝いを渡している
就職をした時に1万円やそれ以上の就職祝いをあげている場合でも、一人暮らしはなかなか大変です。
応援する意味も含めて未成年のうちは5,000円程度のお年玉をあげてはいかがでしょう。
その時に「まだ未成年だからね」と言葉を添えることをおすすめします。
なぜなら、その子が「社会人なんだけどもらってもいいのかなぁ」と悩む必要がなくなるからです。
成人するまでわずか2回くらいの機会ですので、応援してあげましょう。
就職祝いを渡していない
基本的には上記と同じですが、最初の年に1万円程度渡して「就職祝いもできなかったので」と言葉を添えるのが良いでしょう。
少し厳しくいくなら、1年目のお年玉も2年目も5,000円程度にする方法もあります。
高校を卒業して大学進学をした時
大学進学をした場合は社会人とは言いませんが同様に考えていいです。
昨今は親からの仕送りが年々少なくなっているというニュースを目にします。
大学生は学業が本分ですので、親としては学業とアルバイトが両立できるぎりぎりの仕送りをしているところが多いのではないでしょうか。
そんな時の親戚からのお年玉は本当に助かっているはずです。
私の子も現在大学生で私たちからの仕送りだけでは足りずに、アルバイトをしています。
私の両親はすでに他界しており、私の兄弟はすべて遠方でなかなか会う機会がありません。
ですから、比較的近くに住んでいる妻の親からのお年玉が唯一になります。
もちろん、親として「いいか、飲食に使わずに大事に使うんだぞ!」とは言いますが、本人が十分承知をしており、とても助かっている様子です。
この場合は成人してからも卒業までは是非続けてあげましょう。
大学を卒業して就職した時
就職のお祝いをしていないなら1万円程度のお年玉をあげると良いと思います。
就職1年目は何かと物入りで大変ですし、上司や先輩に囲まれて気苦労も多いはず。
就職のお祝いをしていても、大学を卒業して親元を離れている場合は何かと大変ですので私なら渡します。
最近は、そこで挫折して引きこもり生活に入ってしまう若者も多いと聞きます。
また、1年目ではまだまだ給料も十分とはいえないでしょう。
渡すのは応援の意味ですね。
ただ、1回きりで、2回目以降は必要ありません。
2回目以降に渡さないことで、もう立派な社会人と認めていることを伝えてあげることになります。
社会人一年目の子に親としてお年玉をあげますか?
親元にいる
親元、つまりあなたと一緒に住んでいるなら、お年玉の必要はありません。
日ごろ生活の面倒を見ていることで十分です。
むしろ、生活費としてある程度のお金を家に入れてもらうのが本人の今後の自立のためにも大切になります。
親元から離れている
基本的にはあげる必要はありません。
でも、本人が頂いている給料と生活の様子を見て、必要と思われたら渡すのも方法です。
大学時代に一人暮らしの経験がある子はあまり心配いりませんが、初めての一人暮らしだとなかなか大変かもしれません。
お年玉は「頑張ってね! 親としてちゃんと見守っているよ!」というメッセージになります。
まとめ
以前に比べると、子供たちの自立する年齢がしだいに高くなっているように感じます。
そして、就職をしても人間関係に悩んで辞職して家に戻るようなケースもよく耳にします。
時にはお年玉という手段を使って子ども達を応援してあげるのも大切です。
ここには私自身の地域の様子をもとに、私自身の経験を元にまとめました。
大きく外れている部分はないと思いますのでひとつの指標としてください。
ただ、地域性や親戚の方々のお考えもありますので、疑問に思われる時は是非相談をして確かめることが大切です。
一旦渡したお年玉を「返してくれ!」という訳にはいきませんから(^^;)