お祭りの期間中にコインパーキングの駐車料金を高額に設定されていて、中には1泊しか利用しなかったのに7万円近い料金を支払った人もいたようです。
また、最大1400円という数字を見て駐車したら、わずか7時間で8700円という高額になってしまった例もあるようです。
私も車で出かけることが多く、よくコイン駐車場を利用します。
慣れない東京や他府県で使うこともあるので他人事ではないと驚きました。
幸い今までトラブルに遭ったことはありませんが、駐車場約款なんてよく見ていなかったので、詳しい計算方法も知らず(^^;)
そこで、コインパーキングで高額請求を受けてトラブルになる前に気をつけようといろいろ調べてみました。
コインパーキング最大料金のトラブルが多発
最初にあげたトラブルの話は青森のねぶた祭での出来事です。
高額駐車料金を支払った事例とは
高額の駐車料金を支払った人は、5千円が48人、1万~2万5千円が23人。
3万円以上払った人も5人いて、最高額は4日夕から5日にかけて利用した人の6万5千円だったそうです。
ただ、記事を読むと祭りの期間中は駐車場運営会社の提携するホテルのサービスのため、ホテル宿泊者以外が駐車しにくいように高額料金を設定したということ。
料金変更の告知も看板や発券機、さらには精算機などの12カ所に注意書きを掲示したということですので、利用者側がきちんと掲示を見ていなかったことが一番の原因のようです。
まあ、悪質業者によるトラブルではなく、いつも利用している人が何も見ないで無意識に停めていたのかもしれず、苦情があったとは書いてありませんでした。
また、祭りを見るには便利な場所にあったことから、中には高額な駐車料金を承知で停めた人もいるのかもしれません。
コインパーキングでは様々なトラブルがある
駐車料金 最大○○円の落とし穴
冒頭に書いた7時間で8700円というのは、都内のある病院近くの駐車場で、最大1400円という看板を見て駐車したときのトラブルだったようです。
検査の連続で時間がかかり、それで7時間になってしまったようですが、1400円だからと安心していたら支払額はなんと8700円。
看板をよく見れば、最大料金1400円というのは日・祝日のみで、平日は設定がないとのこと。
そのため、15分300円、1時間1200円ということで、六本木ヒルズでも全日24時間最大3000円とのことで嘆いていらっしゃいます。
トラブルの例は他にもあります。
・「最大2000円と表示された駐車場に10時間停めたら1万円以上を請求された。
24時間最大○○円がトラブルの元
こういった長時間や1日以上停めた場合、いかにも金額の上限ありのように思われるので、トラブルが多いようです。
私も長時間の利用をするときは大きく表示された「最大○○円」を見ながら探すことが多いので驚きました。(トラブル防止策は後ほど(^^)/)
コインパーキングで多いトラブル
一番多いのは料金トラブルのようですが、他にも次のような迷惑な事例が見られます。
・精算機の故障で誤精算され余計なお金を払った
・精算したがフラップが上がったままで出庫できない
・二輪車がダメだと知らずに停めたら高額な違約金を請求された
・精算機の故障で車を出せなくなった
・トラブルがあって緊急連絡先に電話をしても繋がらない
最大料金や連続駐車の場合のトラブルが多いようですが、それ以外だとロック板が下がらないで車を出せないというのが多く見られます。
コインパーキング連泊料金に要注意
トラブルの中で多い一泊とか二泊したときの最大料金について調べました。
消費者庁もこのことを取り上げていて、事例別に詳細に時間貸し駐車場の料金のことについてまとめてあります。
ところが、PDFファイルで10ページもなり、サッと見ただけではなかなか理解できません(^^;)
そこで分かりやすいように整理しました。
分かりやすい表示と良心的な料金設定のコイン駐車場の例
これは分かりやすい表示と良心的な料金設定の例です。
上の図のAのように最大料金が繰り返しありと明示してあります。
これは誰でもわかりやすく
最大料金×日数=支払い料金となります。
ですから、この繰り返し適用という表示があれば安心して停めることができますが、
そうでないと連続使用は思わぬ高額料金になるかもしれません。
この場合も一応念のためBの「駐車場約款」を見ることをお勧めします。
逆に言うと、繰り返し適用の表示がない場合に
ずっと長時間停めるのは要注意です!
違法ではないがわかりにくい料金表示のコインパーキング
上の図のAのような箇所に次の言葉があったら要注意ですので、Bのとこなどにある駐車場約款出確認しましょう。
「入庫から24時間最大料金」と表示されたコイン駐車場
これは自動車をコイン駐車場に入れてから24時間は安い「最大料金」が適用されますが、それを過ぎると通常の料金体系の値段になります。
ですから、24時間超えたら後は30分単位や60分単位で課金されますから、
数日にわたって停めっぱなしにして、日をまたいで泊してしまうと大変な高額請求になります。
「入庫から24時まで」と表示されたコイン駐車場
この場合は、24時間ではなく、24時というのがくせ者です。
このコインパーキングに夜10時に車を駐車した場合は、最大料金が適用されるのが2時間後の24時までで、それ以降は通常料金が加算されます。
最大料金という言葉に惹かれて駐車しても遅い時間に車を停めた場合にはほとんどその恩恵を受けることができません。
「当日最大料金」と表示されたコイン駐車場
これも、さきほどの「入庫から24時まで」とまったく同じですので、お得感があまりないです(^^;)
「1回限り」と表示されたコイン駐車場
これは、24時間最大という割安料金は1回限りという意味ですから、最初にあげた「入庫から24時間最大料金」と同じで、
24時間経過後は30分単位や60単位の料金が加算されます。
「当サービスは21時から翌8時までに入庫した場合に適用されます」といった表示
これは分かりやすい表示ですが、料金は高額になりやすいです。
つまり、20時にこのコインパーキングに車を入れた場合は、上記の指定時間以外になりますので、割安料金がまったく適用されません。
20時に車を入れて、21時までの1時間は30分○○円が適用され、21時になれば最大料金が適用されると思うと大間違いで高額料金請求の原因になりやすいです。
さらに20時に入れて連泊した場合は、すべて時間単位の課金になりますので要注意です。
料金形態が怪しいグレーゾーン的なコインパーキング
例えば、上のような駐車場があったとします。
一見、細かく料金設定をしてあって親切のようですが、よく見ると「平日の17:00~23:00」に適用される最大料金がありません。
こういった値段の見方がわかりにくい表記のコインパーキングも要注意です。
ぜひBのところなどにある駐車場約款を良く読む必要があります。
また、平日と土日が別に料金が書いてある場合もよく見る必要があります。
コインパーキングの上手な使い方
では上手なコイン駐車場の利用の仕方についてまとめます。
コインパーキングを利用するときは看板をよく見ましょう
とにかく表示をよく読むこと。
そして、
「24時間最大○○円」としか表示のない駐車場は利用しないことです。
連泊でも「最大○○円」が繰り返し適用されるのに、駐車場運営者がその表記をしなかった場合もあるでしょう。
でも、そのような良心的なパーキング運営者か悪質業者かの区別ができません。
イチかバチか使ってみるにはリスクがあるので、どうしてもそのコインパーキングを使いたい場合は、「緊急連絡先」に電話して問い合わせましょう。
電話にも出ない業者なら使わないのが無難かと思います。
中にはクレームを入れられた時の対策で、
看板の隅に小さく表記していたり、看板の裏に表示している場合もあるようですから注意が必要なようです。
名の通ったコイン駐車場を利用する
タイムズ駐車場とかパラカ駐車場といった全国に駐車場を展開している会社がありますので、そういった所を利用するのが間違いないです。
ただ、そういった駐車場がすべて「24時間最大○○円」という料金が適用されるという意味ではありません。
駐車場によっては、先に挙げた例のように次のような料金体系を持っているところもありますので、同じグループの他の場所を利用するときは注意が必要です。
・時間帯最大料金(○○:○○~○○:○○ 最大料金1000円)
・当日1日最大料金 1000円
こうった全国展開の業者の場合は看板にきちんと表記してありますので、しっかり読み取って利用すれば間違いないです。
冒頭に紹介した高額請求の例も全国展開をいしている業者でした。
要は最後は利用者である私たちが看板表示をきちんと読むことが大切になりますので、私も注意していきたいと思います。
コインパーキング最大料金のトラブルを避け上手に利用する方法のまとめ
以上の他に注意したいと思うことは、先に書いたトラブルのようにロック板(フラップ・バー)が料金を払ったにもかかわらず下がらない場合です。
この時に無理に車を出すと、車を傷める恐れがあるばかりでなく、ロック板を破損して弁償を求められることもあります。
快適に駐車場を利用するためのコツ
私はタイムズクラブカードを持っていますが、利用するたびにポイントが貯まったり、駐車場を予約することも出来るようですので活用しています。
それと、一番大切なことですが…
私は、事前に利用するお店や飲食店、ホテル等に問合せをして駐車場の有無を聞くようにしています。
無料駐車場がある場合もありますし、自前の駐車場がなくても提携しているパーキングを安く利用できる場合があります。
うっかり他の駐車場に入れてしまった後で知っても、今さら入れ替えに行くのも面倒ですし、すでに料金が発生している時もありますので(^^;)
それでは、駐車場を確保した上で楽しいショッピングや旅行をお楽しみください。